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気まぐれ Art note

洲之内徹が連載した「気まぐれ美術館」に憧れてます。

広告フォトグラファー渡会審二氏の「アトリエ水平線」に行って来ました。

▪️そして写真を見る者は誰も、写真家が立ったその場所に、行ってみたいと思うのだ。

GW中、広告フォトグラファー渡会審二(わたらい・しんじ)さんの「アトリエ水平線」に遊びに行きました。江ノ島電鉄に乗って稲村ヶ崎で下車、徒歩数分の小高い丘の上にあるアトリエは、大きな窓から太平洋が見渡せる気持ちのいい場所でした。窓からは「ここまで来た甲斐があった!」と思わせる水平線が広がっています。

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渡会さんとの出会いは、『月刊COMMERCIAL PHOTO』2011.8月号のお仕事で、渡会さんへのインタビューに同席したのがきっかけです。 その時に紹介した風景写真のインパクトが強く、特集の紹介文はこんな書き出しで始まっています。
 
「日清カップヌードルコマツのシリーズ広告などで、
 渡会さんが撮る『景色』は、私たちに強いインパクトを与える。
そこはリアルな場所でありながら、
音もなく時間が止まってしまったような世界。
そして写真を見る者は誰も、写真家が立ったその場所に
行ってみたいと思うのだ」。
(『月刊COMMERCIAL PHOTO』2011.8月号)
 
 アトリエでも渡会さんが撮った風景がみたくて、お仕事のお話を聞いてきました。

f:id:karryart:20150505172652j:plainTOSHIBA広告 LED 産経新聞2014.11.12(夕刊)

 

f:id:karryart:20150505173132j:plainコマツ広告 日本経済新聞2010.3.23

 

f:id:karryart:20150505173404j:plainコマツ広告 日本経済新聞2011.9.26

 
新聞見開きの全面ジャック。広告フォトグラファーとしてはかっこよくて気持ちのいい仕事ですね。
私が心動かされたのは、いわゆる広告がやりそうなこと(値段や商品や解説など)を一切省いているところです。旅情を誘うような写真でありながら、そこにシャベルカーがあったりして、人は写っていないけれどこの風景をつくってる人がいるとわかります。かっこいいと思わせる風景写真に、写真と息の合った惹きつけるコピー、双方を引き立てるデザイン。それだけで伝わるものをつくる。フォトグラファーとADとコピーライターとデザイナーなど、多くの人の力が紙1枚になって違和感なくひとつのことを伝えてくる。
いい仕事されてますね。
 
こちら雑誌のインタビューページ

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Q 渡会さんにとって風景写真とは?
A  僕が一番撮りたいのは「空気」と「光」と「質感」なんです。
  その土地、その土地の光や目立つ色ってあるんです。その場所を象徴する色、赤ならその土地ならではの赤がある。それを見抜くのは自分の感覚。
 

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一緒に広告の仕事をされたクリエイティブディレクターが、渡会さんとの思い出を雑誌にコメントされています。広告ができるまでの舞台裏と人間味が伝わってきて面白いですよ。
 

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雑誌に掲載した中で、私が心動かされた1枚。
まさに「写真を見る者は誰も、写真家が立ったその場所に、行ってみたいと思うのだ」という言葉に当てはまる風景です。
 
新聞や雑誌の印刷じゃなくて、実際のプリントが見たいですよね!!!!
広告のために撮影したのだから無理とわかっていても、”写真展してほしい”と思ってしまいます。これをご覧になった皆様は印刷の上に私が撮った写真をみているので、色も味わいもインパクトも感動も、実際のものとは違うとおもいます。
 

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アトリエとご自宅の間のドアに
日清カップヌードル「NO BORDER」ポスター
(この頃の日清CM、とんがっててかっこよかったです。)
 
アトリエの開放は5月と10月のみ。
入場チャージ500円(ドリンク代込み)
 
詳細は下記URLへ

www.suiheisen.biz