気まぐれ Art note

洲之内徹が連載した「気まぐれ美術館」に憧れてます。

モノの見方、美の価値って?

▪️展示を変えるには

岡本太郎が写真家でもあったことを知っていますか?
昭和26年、岡本太郎東京国立博物館で縄文土器を観て、これこそ美だと縄文土器が内包する原始のエネルギーに感動し、写真に写しました。それまで考古学資料的なとらえ方しかされなかった土器は、岡本太郎のファインダーを通すことによって、縄文土器の真の見方、価値に目覚めさせられたのです。写真によって提示された、美の価値観の変革でした。

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『月刊絵手紙』2004年10月号 特集:岡本太郎の眼より
 
なぜ岡本太郎のモノの見方をここに書いたのかというと、
実は先々月からずっと郷土資料館や民俗資料館を歩いて、違和感を覚えています。
歩いたルートは佐渡島から順番に首都圏へ
両津郷土博物館(運営母体:市)→新穂歴史民俗資料館(運営母体:市から住民)→相川郷土博物館(運営母体:市)→佐渡博物館(運営母体:財団から市)→世田谷区郷土博物館(運営母体:区と財団共同)→文京ふるさと歴史館(運営母体:区)→埼玉県立歴史と民俗の博物館(運営母体:県)
そのほか
印刷博物館(運営母体:凸版印刷)、たばこと塩の博物館(運営母体:JT
市立、23区、県立、私設(民間)と運営母体が異なり、規模も様々な館を観てまわり、私設であれば扱うモノの歴史をたどる展示をしているところを選びました。
 
結論は、郷土民俗系の館は扱うものが似通っているためか(そして運営母体が行政のためか)、規模の大小に関わらず展示がつまらないと思ったのです。(すみません…)
そこに集まってくるモノは好きです。
手仕事の道具、美しいですよね。

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むかしの道具は現代にないデザインとフォルムを感じます。

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佐渡の郷土博物館を渡り歩いたときは、すべてがちょっとずつ小さくてあちこちにあるから中途半端なのだろうか?と思ったのです。ならば大きい箱でたくさん集めればいいのかというと、観てまわった結果としてはそうともいえないなと…。
 
武蔵野美術大学に民俗資料室があって、展示室はわずか20畳くらいの1室でしかないけれど、私はここの展示にワクワクします。
同じ郷土民俗資料であっても、モノの価値をどう見せるか?
それを岡本太郎に学びたいと思いました。