気まぐれ Art note

洲之内徹が連載した「気まぐれ美術館」に憧れてます。

牛尾神社 薪能

6月12日は牛尾神社(佐渡島・新穂地区)の天王祭宵宮で、薪能を観て来ました。

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この道は表参道ではなく吾潟側の参道です。山道をのぼっていった先にどーんとある社殿の感じも神秘的です。この神社については「日光東照宮もびっくりの…」ということで、以前もここに書きました。

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参道をのぼりきったところにどーんとある能舞台(県文化財)です。

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佐渡の能は流派に属した能楽師が日々の練習の末に舞台にあがるのではなくて、地域の人が伝統を受け継ぎ生活の営みの合間に練習を重ねて舞台にあがります。暮らしと芸能が一体になったこのような行事を観ると、ああ佐渡の文化って高いな、いいな、これからもずっと守っていかれますようにと思います。

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演目は「羽衣(はごろも)」。
能は、難しいとか、眠っちゃうとか言う人多いんですが、私はいつか自分も習って舞ってみたいです。男性が演じるものですけれど。室町の芸術家・世阿弥に憧れます。

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そして、能を見ながら考えていました。東京のブックカフェが開催するような、能楽師をゲストに招いてわかりやすい「能楽ナイト」なるものを佐渡でやったらどうなんだろうとか、そうしたらもっと能を楽しむ人が増えるんじゃないか、島内の伝統継承も若い人向けにライブ感覚でできるんじゃないかなどなど…。
しかしこの日、朝から天気がぐずついて直前まで小雨が降っていたにもかかわらず、たくさんのお客さんが来ていました。みんなたくさんの拍手を贈っていましたよ。

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さて、クリアな映像で佐渡の文化を見るなら、こちらの佐渡島紹介動画がおすすめです。
佐渡ぜーんぶの紹介をコンパクトにまとめてあります。
テレビ局仕込みの佐渡在住の映像カメラマン・山本政次さんが、企画、撮影、編集、すべて1人で制作されたとのこと。この日も牛尾神社の薪能を動画撮影されていました。暮らしの中で伝わってきたこと、人から人へ脈々と受け継がれてきたことが、こうして映像に記録されて、島外へ世界へそして後世に続いていくことを大切に思います。
いつか映像図書館だよね。図書館にそういう一室があってもいいね。または博物館に……。
 

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牛尾神社の薪能は鑑賞無料なので、地域の芸能者を讃え今後も続きますようにと、御賽銭の前にあった箱に気持ちを納めてきました。
皆さまもぜひ一度、佐渡の「能楽ナイト」体験ください。